腰痛・肩こり・適応症状について
腰痛・肩こり・適応症状について
腰痛について

程度の差はあっても日本国民の半分は腰痛持ちと言われます。人は二本足歩行になって以来腰痛の宿命を背負っているのです。 それ程身近な腰痛ですが、「いつものこと」と軽視してはいけない場合もあります。
鍼灸は痛んでいる筋肉を直接治療したり、原因になっている内臓を治療することによって腰痛を軽減することが得意です。

腰痛の3類型 《腰の筋肉に問題が生じるもの》
・ギックリ腰
ギックリ腰と呼ばれるもので、比較的激しい痛みを伴います。重い物を持ち上げたり過度な動きが加わったりすると発症します。筋肉を包む筋膜の炎症により筋肉が腫脹して近くの神経を圧迫すると足がしびれたり感覚が鈍くなったりすることがあります。

・慢性腰痛
腰のだるさや張り感、鈍痛など不快感が継続します。デスクワークや車の運転などで継続的に腰に負担が掛かると血行が悪くなり徐々に腰痛になります。また肥満なども原因の一つと考えられますが、変わったところでは顎関節症や熱中症が引き起こす場合もあります。


腰痛の3類型 《腰のに係る腰痛》
・椎間板ヘルニア
背骨の椎間板や中のゼリー状内容物(髄核)が飛び出して神経を圧迫するもの。一般に強いしびれや痛みがあり、身動きすら困難になることがあります。

・脊椎すべり症
背骨が前後にずれてしまうもので、女性に多く、ハイヒールなどによる不自然な姿勢が原因の一つではないかと言われています。

・脊椎分離症
軽い骨折の一種で激しいスポーツで発症することが多いと言われます。

・変形性腰痛
骨にカルシウム沈着による突起物が出来て周りの組織や神経を刺激し炎症が起きるために痛みが出ると言われています。他にも側弯症で痛む場合もあります。


腰痛の3類型 《内臓などに係る腰痛》
・内臓疾患に係る腰痛
意外と思われるかもしれませんが内臓の異常が原因の腰痛もあります。腰痛で病院に行ったら他の疾患が見つかったという話をよく聞きます。
特に東洋医学では経絡を通じて内臓との係りを重視します。例えば疲労が蓄積すると肝臓(肝臓経絡)や腎臓(腎臓経絡)に負担が掛かります。
これらの機能が落ちると筋肉への栄養や酸素の補給が停滞し機能不全を起こす結果腰痛になるのです。偏った食生活でも同じことが生じます。
女性特有の原因もあります。生理や妊娠・出産などに伴いホルモンバランスや体型の変化、骨粗しょう症によって腰痛になることもあります。
更には神経症など精神的な要因でも腰痛になることがあります。

肩こりについて

肩こりが酷くなると頭痛・めまい・吐き気などの症状が加わってとても辛いですね。肩こりは”僧帽筋”という後頭部~首~肩~背中にある大きなひし形の筋肉と、”肩甲挙筋”という肩を持ち上げる筋肉、それに首の後ろにある”頭板状筋”という筋肉が固くなります。 ほとんどは筋肉の血行が悪くなって起こるものが多いのですが、内臓の不調など裏に隠れた原因がある場合もあります。鍼灸による肩こりの治療は患部から離れたツボを使い治療したり、直接患部に鍼を入れて筋膜を刺激することにより非常に効果的に肩こりを取り除くことが出来ます。何よりも鬱陶しい肩こりから解放されて晴々と暮らしたいですね。

《血行不良による肩こり》
同じ姿勢を長く続けたり、姿勢が悪いと肩の筋肉が血行不良になり肩がこります。日本人は猫背の人が多いと言われますが、これも肩こりの大きな原因です。最近気になるのがスマートフォンを見るときの姿勢です。頭が大きく前に傾き、首肩に大きな負荷が掛かっているのが一目瞭然です。
運動不足も筋肉の新陳代謝が滞り肩こりの原因となりますが、逆に激しいスポーツなどで動かし過ぎも血行不良の要因になります。体が冷えても同じことが言えます。不思議なことに右に肩こり感があっても実際の肩こりは左…というようなことが良くあります。

《目の疲れによる肩こり》
近年特徴的に多いのが目の疲労による肩こりです。 パソコンやスマートフォンが普及してから顕著に増加しました。
加えてパソコンやスマートフォンの画面から発するブルーレイは網膜に対する毒性があると言われています。東洋医学的では目と筋肉は密接な関係があります。 電気の普及で昼夜を通じての人間の活動時間はここ百年で倍増しています。これからも余程のことがない限り目を酷使する状況が続き、それによる肩こりも増えることが予想されます。

《ストレスによる肩こり》
私達は日々様々なストレスに晒されています。体がストレスを感じると自然に筋肉が緊張し無意識に肩が上がります。これにストレスによる自律神経の乱れが加わると肩こりを一層助長してしまいます。

《歯と顎関節症による肩こり》
意外なところでは顎関節症が原因の肩こりもあります。顎関節症があると左右の肩の筋肉に掛かる力が偏り、片方側だけが疲れてしまうのです。
これは歯ぎしりやかみ合わせの不具合、奥歯を噛むクセなどでも肩がこってしまいます。

《内臓の不調による肩こり》
冷たいものをグーッと飲んだりしたとき肩がギューッとなることがありませんか?これは胃に分布する迷走神経が刺激されて肩の筋肉が緊張してしまうために起こります。心臓の異常に係わる場合にも肩に症状が出ることがあります。このように内臓と肩は密接に関係しています。内臓とは言えないまでもムチ打ち症や腱鞘炎、足の痛み、背骨の歪みなど外科系部分の反射として肩こりが現われることもよくあります。

WHO(世界保健機関)が認める適応症状について

主に腰痛と肩こりについて紹介しておりまが、他にも公的機関による鍼灸治療が有効とされる症状が沢山あります。鍼灸治療の特徴は薬を使わないことです。従って副作用といわれるものは殆どなく、鍼灸治療によって服用する薬の量を減らすことや副作用を軽減したりすることも可能です。

WHO(世界保健機関)に於いて以下の症状に鍼灸治療の効果が認められています
運動器系疾患 関節炎 リウマチ 頚肩腕症候群 頚椎捻挫後遺症 五十肩 腱鞘炎 腰痛 外傷の後遺症(骨折、打撲、むちうち、捻挫)
循環器系疾患 心臓神経症 動脈硬化症 高血圧低血圧症 動悸 息切れ
呼吸器系疾患 気管支炎 喘息 風邪および予防
消化器系疾患 胃腸病(胃炎、消化不良、胃下垂、胃酸過多、下痢、便秘) 胆嚢炎 肝機能障害 肝炎 胃十二指腸潰瘍 痔疾
代謝内分秘系疾患 バセドウ氏病 糖尿病 痛風 脚気・貧血
生殖・泌尿器系疾患 膀胱炎 尿道炎 性機能障害 尿閉 腎炎 前立腺肥大 陰萎
婦人科系疾患 更年期障害 乳腺炎 白帯下 生理痛 月経不順 冷え性 血の道 不妊
耳鼻咽喉科系疾患 中耳炎 耳鳴 難聴 メニエル氏病 鼻出血 鼻炎 ちくのう 咽喉頭炎 へんとう炎
眼科系疾患 眼精疲労 仮性近視 結膜炎 疲れ目 かすみ目 ものもらい
神経系疾患 神経痛 神経麻痺 痙攣 脳卒中後遺症 自律神経失調症 頭痛 めまい 不眠 神経症 ノイローゼ ヒステリー
小児科疾患 小児神経症(夜泣き、かんむし、夜驚、消化不良、偏食、食欲不振、不眠) 小児喘息 アレルギー性湿疹 耳下腺炎 夜尿症 虚弱体質の改善