新型肺炎コロナウィルスの爆発的感染のピークは過ぎたように見えます。
しかし、現実は死者数が各曜日の過去最高を更新しています。
ワクチン接種率の向上に伴い、安心したのか街には無マスクの方が大変多く見かけられるようになりました。完全に気の緩みが感じられます。
一方で悪性度が高いラムダ株に加え、デルタ株、シータ株と既存ワクチンが更に効きにくい変異株が表れて、既に国内に入っています。
変異株とワクチン開発・接種のいたちごっこの様相を呈しています。
でも、ワクチンは万能でなく、逆に無症状でウィルスを拡散させる人が増えるとブレークスルー感染、更には変異株による再度の感染爆発が懸念されます。
実際、世界で一番ワクチン接種が徹底し、一日の新規感染者が10数人まで抑えられていたイスラエルでさえ現在は一日1万人を超える感染爆発の再燃です。既に4回目の追加ワクチン接種を計画しているとのこと。
ひるがえって、日本政府の対応はスタートから「早期発見早期治療」という医療の基本をいとも簡単に放棄してしまいました。オリンピック・パラリンピックを開催するために全ての対策が中途半端、且つGoTo政策いたっては、わざわざ感染を全国に広めるのが明白でありながら強行し、予想通りの結果を招きました。政策の失敗を糊塗するためにPCR検査数を抑え、見かけ上の感染者数を抑制するという姑息な対策まで取りました。
最初混乱はあってもPCR検査を徹底的に行い、用途外使用であっても使える薬は使い、重症化を抑制する政策をとっていればもっと効果的に抑え込み、且つ医療費もはるかに抑えることが出来たはずです。
今、日本がこの程度の感染状況で済んでいるのはひとえに国民の努力の結果なのです。
国会を開きマスク着用義務化程度すら出来ない政府の力では断じてないのです。
私達は国に期待すると自分の命を落とすという事実を目の当たりにしたからには、先ず自分で出来る対策をしっかりとって生き延びることが大切です。
ですから気の緩みを戒めて、今一度しっかり不織布マスクを着用し、手洗い、ウガイなど基本を徹底しましょう。それが自分のみならず大切な人、周りの人達を守ることになります。
私達、東洋医学に携わる人間は、東洋医学の持ち得る感染症に対抗する能力を最大限活用して、患者様の感染を積極的に防ぐよう毎日努力しております。