親身に寄り添ってくれる温かい治療は、本当に心の支えになっていたのだと思います。

M.M.さん (仮名 40歳 不妊治療)

現在妊娠7ヶ月  34才で結婚後、36才で不妊治療のため通院
人工受精4回→転院後顕微受精5回
繋留流産1回(9週)、化学流産2回
AMH数値9.6(39才時)
主人・49才 男性不妊要因として精子運動率が低い
 
顕微授精にトライするため病院の治療の他に体調を整えることができたらと、初め子宝整体に2ケ月ほど通いましたが、特に体調の変化、実感などはなく、逆に生活面での注意点の指示(姿勢、食事など)が多くストレスを感じました。
その後3回目の顕微受精で着床しましたが喜びもつかの間9週目で繋留流産となり、とても落ち込みました。 主人といっしょに気分転換にと外出しても妊婦さんや赤ちゃんを見かけると涙がでてきたり、大好きな子どもの笑顔を見ても笑いかけることができなくなったり、友人の出産報告を聞いてもお祝いごととはわかっていても家では泣いたり… 心が冷たくなっている自分もいやだなと感じていました。
そんな精神状態の中、最初に鍼灸治療を受けた日のことをよく憶えています。寒い2月でしたが体の中がぽかぽか温かくなって自分でも体の血流がよくなっているのが実感できて、その夜は眠気をがまんできずぐっすり眠ることができました。
精神的にもあれほど落ち込んでいたのに、施術後はもしかしたら私でもまだ希望はもてるかもしれないと少し前向きに考えられるようになっていて自分でもすごく驚きました。
その後週一回通いながら半年間お休みしていた病院の治療も再スタ-トしました。その時期は薬、注射、採卵手術など病院での辛い治療の合い間に小松先生に体全体の調子を診てもらうだけではなく、気持ち的にも心にたまっているストレスが自然に流れていく感じがして心身ともにバランスがとれていたと思います。殺伐とした病院の治療とは違い、その時のわたしにとっては先生の親身に寄り添ってくれる温かい治療は今振り返ると本当に心の支えになっていたのだと思います。
毎回治療最後に全体を診て先生に「よし!体調いいですよ」と言ってもらえるとほっとしてまだ大丈夫、がんばろうという気持ちになりました。
39才の時に病院で卵巣の予備能を検査するAMHを受けたところ、結果9.6で年齢の割りには低い値ということがわかり、不妊治療を続けるにはタイムリミットが近いと覚悟しました。
だったら悔いのないように自分でも生活の中でできることはやろうと先生のアドバイスを聞いて毎日のウォ-キング、お灸、冷えない服装、食事に気をつけることなど気楽に続けることにしました。
そうした生活を続けていると不妊期間だけではなく、体を温める、冷えをとることは体にとってとても重要なことなんだとわかってきました。それから毎回先生が背中の不妊に効くツボに何ヶ所かシ-ルを貼ってくれたので、家では夜寝る前に主人にお灸をしてもらいましたが、ぐっすり眠れる + その10分間は夫婦のゆっくりできる時間を過ごすことができて、治療のことでケンカが多かった夫婦仲も多少よくなって安心できました。
その後4回の採卵手術で徐々に卵子の質も良くなっていき、5回目の顕微受精でやっと陽性判定がでて40才での妊娠となりましたが、先生のサポ-トのおかけで体調もおなかの赤ちゃんも順調で、無事7ヶ月を迎えることができました。
わたしにとって妊娠するまでの長い期間は人生の中でいちばん忘れがたい命の勉強期間だったと今思います。おなかに宿ってくれた小さな命は本当にいとおしく、ありがとうと毎日話しかけています。この経験はきっと子育てをする時にもつながっていくものと確信しています。